広島から世界へ

平和の祈りと資源の循環を実現する「折り鶴再生スニーカー」

広島のシューズメーカーである私たちにできること。

折り鶴が持つストーリーや平和のメッセージを靴に託して。広島から世界へ。

SPINGLEでは、広島に根差した企業として、平和記念公園などに寄贈された折り鶴をスニーカーのアッパーに再生し、平和のメッセージを発信する取り組みを2022年から継続しています。

被爆・終戦80年の節目の年にあたる、2025年。この特別な年に、広島から世界へ想いをあらたに「折り鶴再生スニーカー」を届けます。

1.折り鶴再生スニーカーとは

1)折り鶴を再生する取り組み。きっかけは社会問題

広島市にある平和記念公園には、平和を願い折られた折り鶴がたくさん届けられます。その量は、年間約10トンといわれ、大型トラック1台分もの量が寄贈されているのです。折り鶴を大切に保管してきた広島市では、それらを有効活用する取り組みを2011年から始めており、市民団体など希望者へ折り紙を提供し、しおりやノートなどに再利用されています。

このように人々の祈りが込められた折り鶴を、生まれ変わらせ、新たな想いへと繋ぐことは「昇華する」と表され、寄贈者へのアンケート調査でも好意的に受け止められている取り組みです。

SPINGLEは、提供を受けた折り鶴から再生された糸があることを知り、スニーカーのアッパーに採用できないかと試行を続けてきました。そして、2022年5月、折り鶴再生スニーカー「SPM-1005」の発売に至り、翌年の2023年も継続して折り鶴再生スニーカーを発売しました。そして、第三弾となる2025夏のコレクションでは、平和を訴えるメッセージをより強く発信するため、過去2回にわたり生産したキナリ色「SP-1005」に、平和を象徴する虹をイメージした7色「SP-1005D」を加えた折り鶴再生スニーカーをみなさまのもとへお届けする。

2022.5 SPM-1005 発売

2023.4 SPM-1005R発売 ※1

2025.6 SP-1005 / SP-1005D 発売

※1 SPM-1005Rは、2023年5月G7広島サミット応援商品の認定を受け、同年9月、売り上げの一部を広島県に寄附

2.折り鶴再生スニーカー 2025年モデルについて

1)コンセプト Make a Circle

2025サマーコレクションでは、折り鶴再生スニーカーの平和の祈りと資源が循環するさまを「Make a Circle」というテーマにまとめ、スニーカーを通して表現します。

折り鶴再生スニーカー 2025サマーコレクションのテーマ「Make a Circle」。祈りを込めて届けられた折り鶴が糸から生地、靴へとカタチを変え、あらたに人々の元へ

2)製造工程

折り紙、すなわち紙は、植物の繊維でできています。ですので、折り紙を粉砕し、繊維を抽出して撚ることで「折り鶴レーヨン糸」が誕生します。この折り鶴レーヨン糸をはとても繊細でしたので、スニーカーのアッパーとして充分な強度を持たせるために、糸そのものを綿と混紡して強くし、生地を織る際には混紡糸と綿糸で織り上げ丈夫な帆布に仕上げました。

スニーカーの成型は、広島県府中市のSPINGLE本社工場で、紡績や製織、染色についてもSPINGLEと同じ備後地方にある各工場で、プロフェッショナルな手仕事により思いを込められたスニーカーが完成しました。

加硫/バルカナイズ

アッパーとゴム製の靴底を接着する、靴の製法の一つ。加硫缶(写真)の中で、熱と圧力を用いるのが特徴です。現在、日本でバルカナイズ製法を行っている数社のうちの1社です。

3)製品概要

キナリ色の折り鶴再生モデル「SP-1005」を例に、折り鶴再生スニーカーの基本スペックをご紹介します。

アッパーは、折り鶴から再生した糸を12%含むキャンバス生地で通気性の良さも魅力です。ライニングは、吸汗性・拡散性にも優れた肌あたりの良い機能性素材を採用しています。さらに、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、ペットボトルや繊維くずなどの再生素材を55%含んでいます。

シュータンには、折り鶴の写真をプリントしたロゴ入りの織ネームを付けています。シューレースには、折り鶴をイメージしたカラフルなドットを配置したオリジナルデザインです。

ソールは、自社で製造するSPINGLEオリジナルです。折り鶴再生スニーカーに搭載するのは、当社比で耐摩耗性を40%向上させた「RUBEAR®CNFソール」です。植物由来の繊維「セルロースナノファイバー(CNF)」を配合し、より長くご愛用いただけます。

アッパーの周囲を囲むテープも、自社製造です。アッパーの生成色に由来するベージュのラインがポイントで、他の7色でも共通です。

2025 LIMITED EDITION

SP-1005D

被爆・終戦80年の節目の年である2025年、過去2回にわたり生産したキナリ色「SP-1005」に加え、平和を象徴する虹をイメージした7色の折り鶴再生スニーカー「SP-1005D」を作りました。広島の自然から連想した色で生地とシューレスを染色し、色名には日本の伝統色を付けています。

広島の花々

Flowers of Hiroshima – Blooming with Hope

戦後、荒れ果てた街に人々が自らの手で植えた花々。それは、人々を勇気づける復興のシンボルとなっていきました。広島の各地で可憐に咲く花々は、その想いを今に受け継いでいます。

・撫子色(なでしこいろ) ・露草色(つゆくさいろ) ・浅緑色(あさみどりいろ)
Nadeshiko
Tsuyukusa
Asamidori

広島の果実

Citrus Notes from Hiroshima

広島は、日本有数の柑橘の産地です。瀬戸内の太陽の光と潮風を受けて、季節ごとに様々な果実が色づき、香り高く瑞々しい実をつけます。広島の代名詞ともなったレモンやミカン、ハッサクなどの柑橘は、日本全国で楽しまれています。

・承和色(そがいろ) ・萱草色(かんぞういろ) ・浅緑色(あさみどりいろ)
Soga
Kazou
Asamidori

瀬戸内の海と島々

Setouchi – Calm Seas, Historic Depths

多島美で知られる瀬戸内。穏やかなイメージの一方、大小の島々が点在する独特の地形により、かつては軍の要所でもありました。島々が浮かぶ青く澄んだ海と夕焼けは、平和の尊さを静かに語り続けています。

・葵色(あおいいろ) ・紺青(こんじょう) ・露草色(つゆくさいろ)
Aoi
Konjyou
Tsuyukusa

3. 折り鶴再生スニーカーを世界のみなさまのお手元に

SPINGLEでは、平和活動をされている方々を応援したいという思いから、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所が2025年6月~11月に行う予定の研修「SDGsとデジタル未来:AIとデジタルストーリーテリングで切り拓く変革」の参加者へ折り鶴再生スニーカーを寄贈します。日本、海外のユース15名にとともに、この研修プログラムを通して広島から世界へ平和のメッセージを発信します。


 スニーカーへとカタチを変えた折り鶴が、みなさまのお手元に届き、日常に彩りや少しの気づきを添えられることを願っています。

折り鶴再生スニーカー

SP-1005 Kinari

¥20,900(税込み)

SP-1005D Nadeshiko

¥22,000(税込み)

SP-1005D Kanzou

¥22,000(税込み)

SP-1005D Soga

¥22,000(税込み)

SP-1005D Asamidori

¥22,000(税込み)

SP-1005D Tsuyukusa

¥22,000(税込み)

SP-1005D Konjyou

¥22,000(税込み)

SP-1005D Aoi

¥22,000(税込み)