SP-110が20周年、SP-442が10周年を迎え、ファッション、カルチャー、ライフスタイルなどの情報を発信する
ウェブマガジン「HOUYHNHNM(フイナム)」とのタイアップが実現。
写真集『奇界遺産』やテレビ番組「クレイジージャーニー」で知られる写真家・佐藤健寿さんと、モデルでケータリングサービス兼お弁当屋「美菜屋」を主宰する浅野美奈弥さんにスピングルの代表的定番モデルを履いていただきご紹介いたします。
佐藤
健寿
Kenji Sato
写真家
武蔵野美術大学映像学科卒業後、アメリカへ留学。世界各地の奇妙な風景や事物を博物学的・美学的視点で撮影した写真集『奇界遺産』シリーズなどで知られる。テレビ番組「クレイジージャーニー」などにも出演し、国内外で写真展を開催する。愛機は〈ライカ〉のカメラ。
Instagram:@x51
一目でわかる、けれど他にはない。
SP-110は、スピングルブランド初期から変わらず愛され続けてきた、まさに“原点”と呼ぶべき定番モデル。ブランドの黎明期から作り続けられてきたこの一足は、トレンドに迎合することも、大きく姿を変えることもなく、ただ“良い靴であること”を愚直に貫いてきた。
「スピングルといえば、巻き上げソール」
波打つように巻き上がったアウトソールは、単なるデザインではない。それはスピングルが長年培ってきた製法と思想を象徴する、唯一無二のアイコン。
カンガルーレザーという選択。
アッパーに採用されているのは、希少かつ上質なカンガルーレザー。牛革の約2倍の強度を持ちながら、薄く、しなやかに仕上げることができるため、足を入れた瞬間から驚くほど軽く、柔らかい。この特性から、カンガルーレザーはサッカーや野球など、一瞬の感覚が勝敗を分ける競技用スパイクにも使われてきた素材。
足を入れた瞬間にわかる、吸い付くようなフィット感と、ソフトに包み込まれる感覚は、SP-110の最大の魅力のひとつ。時間とともに、自分の足の形へと育っていく。
クッション性・耐久性・弾性、そのすべてにおいて高い完成度を誇る。
さらに特筆すべきは、修理が可能であること。履き潰して終わりではなく、手を入れながら長く付き合える──そんな“道具としての美しさ”がある。
広島の自社工場で、熟練の職人が一足ずつ丁寧に仕上げるからこそ実現できる、ハイエンドでありながら、日常に溶け込む履き心地。
SP-110は、派手さで主張する靴ではない。
けれど、履く人のスタイルを静かに格上げしてくれる。
デニムにも、スラックスにも。カジュアルにも、少しきれいめなスタイルにも自然に馴染む。年齢やトレンドを超えて、“これさえあればいい”と思わせてくれる一足。
浅野
美奈弥
Minami Asano
モデル、経営者
学生時代からモデル活動をはじめ、過度なダイエットでの体調不良を機に健康と食に目覚める。現在はケータリングサービス兼お弁当屋「美菜屋」を主宰し、健康的な食生活と美を提案。ランナーとしても活動し、メディアや広告で幅広く活躍している。家族の住む愛媛と東京の二拠点生活を送る。
Instagram:@minami_asano
―今日は、ご自身の服で合わせていただきましたが、スタイリングのポイントを教えてください。
スピングルを語るうえで、SP-110が“原点”なら、SP-442は日常にもっとも近い完成形。気負わず履けて、きちんと見える。そのバランスを追求し成立させたスピングルを代表するサイドゴアモデル。
SP-110と並び、長く支持され続けている理由は日常の動作、足の感覚、スタイルへのなじみ方、街に溶け込むデザイン。履く前より、履いたあとにこそ理解できる心地よさ。
サイドゴアの魅力は、やはり脱ぎ履きのしやすさ。紐を結び直す必要はなく、足を入れるとゴアが自然に伸縮し、しっかりとフィットする。
ただしSP-442が優れているのは、「楽な靴」にありがちなルーズさを感じさせないこと。くるぶし周りの丈感とフォルムが絶妙で、横から見たシルエットも美しくなるように計算された設計。
足元に視線を落とすと、波打つように巻き上がった浅めの巻き上げソール、凹凸のあるフォクシングテープが目に入る。主張は強くない。けれど、見慣れたスニーカーとは違うなにか。足元にさりげない個性を与え、スピングルらしさはディテールに静かに宿っている。
アッパーには、SP-110同様にカンガルーレザーを採用。サッカーや野球のスパイクにも使われるほど、柔らかく、軽く、そして丈夫。
さらに足首まわりには柔らかなパッドを仕込み、初めて足を入れた瞬間から、ふわっと包み込まれるような足当たりで、“慣らし”を必要としない履き心地を実現している。
SP-442の履き心地は、1933年から続くスピングルのものづくりの積み重ねによるもの。日本人の足型をベースに、木型やパターンを何度も修正しながら、広島の自社工場で職人が一足ずつ仕上げている。
派手な機能よりも、長時間履いたときの違和感のなさ。その一点に、真剣に向き合ってきた靴。長く履くことを、前提にクッション性、耐久性、弾性に優れた巻き上げソールは修理が可能。履き替えるのではなく、履き続けるという選択肢がある。流行り廃りではなく、生活に残る一足。











